何が起こるかわからないタンザニアで
​サファリを楽しむコツ

タンザニアは日本とはまったく違う世界です。

あまり美化せず、ありのままのタンザニアを楽しんでください。

よりよいサファリにするためにお客様ができること

 

よりよいサファリをするための秘訣は、お客様の担当になったドライバーガイドを褒めてあげることです。見たい動物が見られたときは、大袈裟に「すごいね、ありがとう!」と言ってあげてください。タンザニア人は褒められると本当に喜び、「もっとよいサファリにしよう」とさらに意気込みます。

時間通りに物事が進むことは日本では当たり前ですが、タンザニアではほとんど奇跡に近いです。例えば、時間通りにドライバーガイドが集合場所に来たら、よくできたドライバーガイドだと認めてあげてください。

 

サファリツアー中に想定外のことが起きて、不満が出てくることもあるかもしれませんが、そんな状況から最高最善の旅行に転換する秘訣は、ドライバーガイドやロッジスタッフのよい点を見つけて、そこを褒めてあげることです。

 

 

 

タンザニア人スタッフと日本的に協働することを諦めました

 

2013年から6年間、多くのお客様に感動的な体験を提供したい一心で、カオスの地タンザニアで「高品質なサファリ」を目指してがむしゃらに頑張ってきました。

 

でも、タンザニア人の頭の中は日本人とはまるっきり違います。その違いのために、高品質なサファリを目指せば目指すほど、「旅にかかわるみんなが幸せになれるみんなのサファリ」という当初のコンセプトから、離れていくばかりでした。

 

タンザニア人はストレスが嫌い。ストレスを感じながら仕事をするくらいなら、お金がもらえない方がマシ。自信がない。指摘されると人格を否定されているような被害妄想に陥る。責任という概念がない。何か物事がうまく行かなかった時に、自分のせいだとは思えない(そして誰のせいでもない、と結論づける)。反省という概念がないから、自ら改善することができない。

 

このような日本人とは真逆な人たちと日本的に協働するという、無理難題に挑戦し続けてきましたが、この度、それを諦めました。

 

きっかけは、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)の大切さを、みんなのサファリ創業当時から支えてきてくれた優秀なドライバーガイドに話したところ、「自分が虐げられている」と受け取り、辞めると言い出したのでした。

 

過去たくさんのお客様に「素晴らしいサファリをありがとう」と言われ続けてきた優秀なドライバーでしたので、私はショックで、ボクシングでKOされたような気分になりました。

話し合いの結果、辞めたいと言った優秀なドライバーガイドは、引き続きみんなのサファリのツアーを担当してくれることになりましたが、ハンマーで殴られたようなショックを受けて考察した結果、タンザニア人スタッフを変えるのではなく、タンザニアに来る日本人のお客様に理解を求めることにしました。

歴史的にアラブ、ドイツ、イギリスの植民地であったタンザニア。独立したのはつい1961年のこと。タンザニアの人々が強烈な劣等感を持ち、自信がないのもわかる気がします。

タンザニア人ドライバーガイドの能力をサファリの現場で最大限発揮させるために、皆さんも、褒めて接してみてください。結果的に皆さんの利益になります。

 

​頭の中が日本人とはまったく違うタンザニア人と接していると、ヘンテコなこともたくさんあります。芸人さんだったら、すべらない話でネタにしてもらえるような、腹が立つけど笑っちゃうようなことが盛りだくさんです。それがリアルなタンザニアと思ってください。

 

 

 

「自分の気持ちが現実を創る」を地で行くタンザニア

 

美しいまでに正確に管理されている日本の社会とは真逆のタンザニアは、カオスです。そのような管理が緩い社会では、「自分の気持ちが現実を創る」という引き寄せの法則が、怖いくらい働いてしまいます。

 

過去6年間、500組以上のお客様に接してきて、どうしても見えてきてしまうパターンです。「こうなったらどうしよう」という心配の多いお客様は、想定外のトラブルが起こりやすいです。私たちも、どうしてこんな奇跡的に不運が重なってトラブルが起こってしまうのだろうと、不思議に思うくらいです。

 

そして、かくいう私も、様々な想定外のトラブルに遭ってきた経験から「このようなリクスが想定されるから、今のうちその芽を摘んでおこう」と思考するのが癖になりましたので、その不安な気持ち、痛いほどよくわかります!でも、過度な心配は自分の首を絞めることになりますので、心配、不安、恐怖を感じていたら、注意が必要です。

気楽に、安心して、流れに身を任せる

 

タンザニアで安心モードやワクワクモードでいられる方は、師匠です。また、自分の期待に固執せずに、ドライバーガイドを信頼できる方は、年齢や性別問わず、素晴らしい幸運に恵まれたサファリとなりやすいです。

 

ネガティブな奇跡とは正反対に、どうしてこんなに幸運なのだろうと驚くほどの動物をザクザク見られて、サバンナのロッジ滞在も満喫して、「天国のようなところでした」とおっしゃって帰国されます。

 

このモードに入れたら、払ったお金以上の価値のサファリを体験できます。意識的に、安心しましょう。幸運は、私たちが思い描くよりも創造的な形でやってきます。「こういうふうにすれば、こういう結果が得られる」という考えを手放したほうが、うまく行きます。

ハクナマタタ=できなくてもいい、できてもいい、なんでもいい

 

タンザニア人が口癖にするハクナマタタは、直訳すると、「問題ない」という意味ですが、タンザニア人と接する中で私が解釈する限り、もっと広い意味があって、「なんでも大丈夫、できないかもしれないよ、できてもいいよ、心配しないで」、という印象があります。

 

日本人は、お金や時間の無駄が生じたら狂気のごとく悶えますが、彼らには、そんな習慣は一切ありません。

 

ありのまま、無理をせずに、どのような状況でも「いいよ」と受け入れる姿勢が強いです。そんな彼らの姿勢を垣間見て、周囲が求める役割に無意識に自分を当てはめがちな日本人の方々も「あ、自分のままでいいんだ、できても、できなくても、いいんだ」という清々しい感覚を、大自然のサバンナで味わってもらえたら嬉しいです。

2019年10月 ​みんなのサファリ代表