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タンザニア・サファリ 11の魅力

なぜタンザニアのサファリに行くのか

アフリカと一口にいっても大陸広し。野生動物の最後の楽園アフリカには多くのサファリパークがあります。その中でも、タンザニアを選ぶ理由とは何なのでしょうか。簡単にタンザニアのサファリの魅力をまとめてみました。

1. ひとことで言うと"多様性"

さまざまな植生を見られるンゴロンゴロからセレンゲティに向かう道。

生物の多様性

セレンゲティやンゴロンゴロでは、大型猫科、ハイエナなどを含む肉食動物、草食動物、鳥、は虫類など、多様な生き物の生態を見ることができます。

景観の多様性

例えば、マニャラ湖からセレンゲティに向かう4〜5時間の道中は、別世界とも言えるほど環境がめまぐるしく変化します。起伏の激しい大地をひた走る爽快感をぜひ味わってみてください。

ハイライトの多様性

日本の夏休みシーズンは、セレンゲティ北部でヌーの川渡り。

9月は、アルーシャ国立公園でフラミンゴの大群。

10月は、ケニアに渡ったヌーたちがタンザニアに戻ってきます。

年末年始は、日数が少なくても効率的に動物を見ることができます。

2月3月は、ヌーとシマウマの出産シーズン。

4月5月は、緑豊かな美しい大地でお得にロッジサファリを楽しめます。

2. 世界自然遺産セレンゲティ国立公園

​雨の匂いのする方へ移動を続けるヌーの大移動

最も人気があり、見応えがある公園は、世界自然遺産のセレンゲティ国立公園です。日本の四国、または関東平野をすっぽり包み込む広大なエリアを、ヌーとシマウマの大群が一年をかけて周遊しています。

 

ドキュメンタリー番組でよく映るヌーの川渡りは、タンザニアとケニアの国境付近を流れるマラ川が舞台です。7月から8月にかけてマラ川を渡り、ケニアのマサイマラで数ヶ月を過ごし、10月頃にタンザニアに戻ってきます。雨の降るタイミングによって川渡りの時期は前後します。

 

セレンゲティの人気の理由は、ライオン、チーター、ヒョウなどの大型猫科の動物を見られる頻度が高いこともあります。チーターとヒョウは、他の公園では滅多に見られませんが、セレンゲティで2〜3泊すれば高い確率で見られます。

猫科の動物も、草食動物ほどの長距離ではありませんが、ヌーとシマウマの大群を追って移動をします。そのため、猫科の動物を見るためには、ヌーとシマウマの大群がいる場所でサファリをすることが大切なポイントです。

​また、セレンゲティには、哺乳類だけでなく、爬虫類や鳥類など多様な種類の動物が生息しています。

3. 世界複合遺産ンゴロンゴロ自然保護区

雨期のンゴロンゴロ・クレーターは湖が大きくなり緑も美しい

二番目に人気のある公園は、ンゴロンゴロ・クレーターです。世界複合遺産であるンゴロンゴロ自然保護区の中にある最も大きいカルデラで、2万5000頭もの動物がこのクレーターの中でほぼ完結した生態系を作っています。

 

タンザニア北部一帯は火山地帯で、太古の昔に激しく噴火していたことがわかっています。中でも最も大きな噴火を起した跡が今のンゴロンゴロ・クレーターです。大きさは直径16kmx19km、東京の山手線の内側ほどの広さがあり、世界有数のカルデラです。

 

ちなみに、ンゴロンゴロで大噴火を起した際の火山灰が風で西側に飛ばされ、セレンゲティに降り積もり、セレンゲティの平らな大地が構成されたと言われています。

 

また、火山地帯で多くみられる塩湖がンゴロンゴロやセレンゲティにいくつも点在しており、塩湖にしか棲息しない藻を食べるフラミンゴの大群が季節によって飛来します。

 

ンゴロンゴロ・クレーターは、セレンゲティ国立公園と比べると、ずっと小さい公園で、1日あれば十分楽しむことができます。絶滅危惧種のクロサイを見るには、雨季がおすすめです。4〜5月は最も見やすくなります。

 

4. ンドゥトゥ(2月〜5月初旬)

雨季のンドゥトゥにはヌーの子ども狙いのチーターがたくさん。

ンドゥトゥは、ヌーとシマウマの大群が、出産のために毎年やってくる地域です。新鮮で栄養豊富な柔らかい草が生え、子育てに適しています。

 

サファリというと乾燥した大地のイメージがあるかもしれませんが、この時期のンドゥトゥには、花が咲き、動物たちで溢れ、非常に美しい光景が広がります。

また、生まれたての赤ちゃんを狙って、チーター、ライオン、ハイエナなどがハンティングをします。様々な意味でドラマチックなエリアです。

ンドゥトゥのベストシーズンは、2月〜3月というのが定説でしたが、昨今の気候変動により、雨が1月に降り始め、2〜3月はほとんど雨が降らない、または、2月下旬になっても雨がなかなか降らず、しびれを切らしたヌーたちがセレンゲティで出産をするなど、ンドゥトゥは当たり外れが大きく、リスクが高くなっています。

 

4月は、本格的な雨季に入り、一旦セレンゲティに流れたヌーの大群が再びミネラル豊富な草を求めてンドゥトゥに戻ってきます。特に、ゴールデンウィークに入る前の4月上旬は、ヌーの大群、チーター、ライオン、フラミンゴなど、ンドゥトゥの魅力を最も確実に楽しむことができるベストシーズンです。

チーターやライオンなどビックキャッツ狙いの方は、4月前半のンドゥトゥが確実です。

5. タランギレ国立公園

水分を蓄えるバオバブの木はゾウの大好物。幹の中まで食べ尽くす。

セレンゲティ、ンゴロンゴロに次いで人気があるのは、ゾウとバオバブの木で有名なタランギレ国立公園です。実は今、アフリカではゾウの密猟が加速しており、ゾウの数が激減しています。

そのスピードは15分に1頭と言われ、このスピードが改善されなければ10年以内にアフリカ全土にいるゾウが絶滅する計算になります。そのため、アフリカゾウは絶滅危惧種といっても過言ではありません。

そのような中でも、タランギレ国立公園で1日ゲームドライブをすれば、ゾウの群れをいくつも見ることができます。

バオバブの木が林立していますが、バオバブはゾウの大好物です。バオバブの表皮を食べるゾウを見ることができるでしょう。

タランギレ国立公園について詳しくはこちら

https://www.minnanosafaritz.com/tarangire

6. マサイ族の村

マサイ族の村を訪れると、ジャンプやダンスで歓迎してくれる。

通常サファリをするパーク内には人が居住してはいけないことになっていますが、今でも伝統的な放牧生活を送るマサイ族だけは、居住の歴史の長さと野生動物に影響がないという理由でンゴロンゴロ自然保護区内に居住を認められています。ご希望に応じてンゴロンゴロ・クレーターからセレンゲティへ向かう道中にマサイ族の村を訪問することができます。車1台につき50ドルを村に収める決まりとなっていますので、現金をご用意ください。

7.  自然も人もありのまま

タンザニアは、アフリカの他のサファリができる国々に比べて、自然がありのままです。例えば、南アフリカやケニアにあるような、野生動物と触れ合える半分動物園のような飼育施設はあまりありません。また、国立公園の中では、車が通るべき道から逸れて動物を追いかけることは、禁止されています。

 

さらに、ンゴロンゴロ・クレーターからセレンゲティへ向かう道路を舗装道路にして、高速で移動できるようにする計画があったそうですが、野生動物への影響が考慮され、未だにラフロードです。ケニアではナイロビからマサイマラまで、舗装道路で4時間で移動できるのに比べ、タンザニアではキリマンジャロ空港からセレンゲティまでは、舗装道路4時間+ラフロード3時間の計7時間もかかります。

 

そのような不便さもありますが、2013年には、サファリ情報サイト(英文)で「サファリにベストな国(The Best Country of Africa)」にタンザニアが選出されました。

https://www.safaribookings.com/blog/tanzania-voted-best-safari-country-in-africa#why-tanzania

 

これは個人的な印象ですので、人によって感じ方はいろいろあると思いますが、お隣のケニアは、日本では「アフリカの未開の国」というレッテルを貼られて紹介されることが多いように思います。でも、東アフリカにおけるケニアは、経済を牽引している優秀な人が集まった国です。一言で言うなら、ケニアは経済発展した都会です。

それに比べてタンザニアは、良くも悪くも田舎です。様々なところでケニアほど洗練されておらず、商業的な教育もまだまだ遅れをとっていますが、その分、経済格差がケニアほど拡大しておらず、人もすれていない傾向にあるので、治安もさほど悪くありません。

 

タンザニアのロッジのスタッフが、時間がかかりすぎて鈍感だったたり、相手の立場を考えて行動できていなかったりしたら、それもタンザニアの一面、だからこそ、豊かな自然が残っていると思っていただけると幸いです。

8.  ザンジバルのビーチリゾート

白い砂浜と透き通るエメラルドグリーンの海。

インド洋に浮かぶ島、ザンジバルは、美しい珊瑚礁が残り、ダイビングやシュノーケリングのスポットとしてヨーロッパの人々に人気のリゾート地です。イルカと泳ぐことができるドルフィンツアーというものもあります。

 

セレンゲティから直行便を使うと、1時間半でザンジバル島に移動することができるので、サファリの後にザンジバルを付け加える方が多いです。

ザンジバルについて詳しくはこちら

https://www.minnanosafaritz.com/zanzibar

9.  伝統的な生活を営む部族

木の穴に隠れていた鳥を捕獲したハッザベの男性

エヤシ湖の畔に住むハッザベ族は、今でも男性が動物を狩猟し、女性が木の実などを採集するという伝統的な生活を送っています。

 

また、ダトガ族という民族は、デザインや金属加工の技術に長けており、独特の民族衣装を身に纏って、シンプルな生活を送っています。

 

タンザニアでは126にも及ぶ部族がひとつの国に共存しています。それぞれの部族は、まったく異なる言語、異なる慣習を持っています。

 

21世紀の今、現代的な日常の中で、失ったものや忘れてしまったものに気が付くために、彼らの原始的な生活は、一見の価値があるかもしれません。

ハッザベの人々の写真集​

https://goo.gl/photos/P1WfKDTu79UhmMfw5

ダトガの人々の写真集

https://goo.gl/photos/yHUQGypS2hYXdCxa9

10.  比較的安全であること

タンザニア人の国民性として、一般的に争いを嫌います。対立するのを避け、本音をなかなか言えないという、日本人にも似通った傾向もあります。部族も宗教もさまざまな背景を持った人々で構成された国なのに、内戦が起こらないのは、タンザニア人特有の平和主義的な世界観が関係しているのではないかと思います。

サファリの玄関口となるアルーシャは、タンザニアで3番目に大きい街ですが、こじんまりとした地方都市で、近隣の大都市に比べると、人も街もおっとりとしています。

ヨーロッパの大都市に比べても、スリやひったくりはずっと少ないと思います。巧妙な手口の犯罪が少ない分、面と向かって「お金をください」という人は多いです。

 

また、大規模ホテルでは、被害者意識を持ったスタッフも稀にいますので、夕食やゲームドライブで部屋を空ける時には、貴重品は、貴重品ボックスに鍵をかけて保管するか、常に持ち歩き、不用意に部屋に置いておかないようにしてください。

このような一般的な海外旅行を心得ている方でしたら、まったく問題なく安心して旅行していただけると思います。

11.  アフリカ最高峰キリマンジャロ山

タンザニアが誇るアフリカ最高峰キリマンジャロ山(5895m)。世界中からやってくる登山客で賑わいますが、登山をしない人でもこの雄大な眺めに心洗われることでしょう。山の全貌を拝むには、飛行機から見る方法が一番おすすめです。

 

地上から山をじっくり眺めたい場合には、夕暮れ時と早朝が最も出現率が高いので、キリマンジャロ空港近くのロッジ(Airport Planet LodgeやKIA Lodge)、または登山道へ向かう途中のマチャメのロッジ(Kaliwa Lodge)などに1泊するのがおすすめです。これにより、翌朝のサファリへ向かう移動は若干きつくなりますが、どうしても山を眺めたい!という方には、そのような旅程をアレンジさせていただきます。

 

その他、キリマンジャロを最も美しく見る裏技は、隣のメルー山に登ることです!キリマンジャロ山に登るんじゃなくて!? メルー山は、タンザニアで2番目に高い山です。アルーシャ国立公園内にあり、山頂付近まで野生のバッファローが生息しています。メルー山を登る過程で、かなりの時間、雄大なキリマンジャロ山を見ながら登ります。キリマンジャロの峰から登る朝日も素晴らしいです。メルー登山は、熱帯雨林から始まり、時折野生動物に会いながら、信じられないほど素晴らしい自然の景観を楽しむことができますので、日数と体力とお金に余裕のある方にはぜひチャレンジしていただきたいです。